日本教育再生機構と大阪維新の会は兄弟関係

本日発売の週刊「AERA」(2月13日号)に掲載された「橋下『接近者』との本当の距離 石原新党小沢グループみんなの党安倍晋三…」の中に、大阪維新の会」と「日本教育再生機構大阪」が大阪青年会議所を母体とする兄弟関係であるということや、橋下徹大阪市長安倍晋三元首相が日本教育再生機構八木秀次理事長を介してつながっている事実が書かれています。一部を抜粋します。


別の人物は、石原新党成功のシナリオをこう描いている。
「石原・橋下の連携という形で走り出すのがいい。何も一緒になる必要はない」
と言い、こう付け加えた。
安倍晋三さんが加わってくれれば大成功なんだけどね。保守勢力の結集なんだから」
時代のホープと目されてきた中川昭一・元財務相が2009年に亡くなったことで保守勢力の間では今も「安倍さん頼み」が続いている。
それゆえ石原陣営からも声がかかるのだが、安倍氏安倍氏で橋下氏ら大阪維新の会との連携を粛々と進めている。その一つが2月26日に大阪で開く教育シンポジウムで、大阪府市の教育基本条例案について論じ合うという。
ある教育関係者は言う。
「安倍さんのほか、松井一郎知事(維新の会幹事長)と八木秀次日本教育再生機構理事長が登壇します。橋下さんにも声をかけていますが、生々しくなりすぎるからどうかなあ」
ここで登場する日本教育再生機構とは、「新しい歴史教科書をつくる会」から分かれたグループ。地方組織「教育再生機構大阪」と維新の会はともに、大阪青年会議所が母体と言っていいほどで、橋下氏が知事選に出た際には、地元幹部たちが府下の教育の現状を橋下氏に講義したりして、関係を築いていったそうだ。
「当時の橋下さんは『読み書きそろばんだけできれば』ぐらいの認識だったんです。ところが、メンバーが教職員組合のなどを挙げると、『わかった』と納得し、公約に教育の問題を入れてくれました」(先の関係者)
ちなみに、教育再生機構の機関誌「教育再生」の1月号をみると、「橋下イズムを突破口に」という座談会があって、安倍氏側近の下村博文衆院議員と、山谷えり子義家弘介参院議員が出席。「橋下さんの突破力に期待したい」(下村氏)というエールとともに、「安倍内閣が作った流れを取り戻して――」(義家氏)といった発言も記されている。要するに、安倍氏と橋下氏は「教育」をはさみ込む形ですでに通じあっているのだ。