自由社版教科書回収請願に教育委員「・・・」


横浜市教育委員会定例会会議録(2010.10.12)

今田委員長 次に、受理番号27の請願書について、所管課から説明をお願いします。
漆間指導部長 「採択された自由社版歴史教科書の訂正版教科書の配布要求を発行者に行うことを求める請願」が出ております。指導主事室長より、請願項目及び考え方について説明申し上げます。
齊藤指導主事室長 指導主事室長の齊藤でございます。受理番号27番、「採択された自由社版歴史教科書の訂正版教科書の配布要求を発行者に行うことを求める請願」。請願者、横浜教科書採択連絡会、請願代表者・高橋進さんです。請願項目でございます。まず1点目、自由社に対し、早急に教科書の回収と訂正版教科書の発行・配布を要求すること。2点目、自由社に対し、訂正版教科書配布までの当面の訂正措置として、訂正シールまたは正誤表の配布を要求し、子どもたちが誤ったまま教えられることのないようにすること。3点目、自由社版歴史教科書を使用する各学校及び教員に対して、記述の誤りが多数あることを知らせ、注意を促すこと。考え方でございます。教科用図書検定規則では、検定を経た図書について誤記等があることを発見したときは、発行者が文部科学大臣の承認を受け、必要な訂正を行わなければならないとされております。また、訂正内容の通知につきましては、同規則実施細則の規定により、発行者が行い、周知に努めなければならないとされております。したがって、請願の趣旨には沿いかねます。以上でございます。
今田委員長 所管課から説明が終了しましたが、何かご質問等ございますか。よろしいですか。ご質問がなければ、受理番号27の請願書については所管課の考え方を承認し、不採択としてよろしいでしょうか。
各委員 <了承>
今田委員長 それでは事務局の考え方を承認し、不採択といたします。なお、回答文については、私と教育長に一任していただきたいと思います。

訂正は発行者が行う。当たり前です。だから、教科書を使っている教育委員会が発行者に訂正・回収を求めなさいという請願です。「無言」で不採択を了承する教育委員たちの頭の構造が分かりません。
そもそも今田忠彦委員長(自由社版教科書代表執筆者の藤岡信勝氏と親交がある)が「不採択としてよろしいでしょうか」と同意を求める議事進行は問題です。「いかがいたしましょうか」と意見を聞くのが当然です。