役員でない藤岡信勝氏が全権を掌握する自由社

 「新しい歴史教科書をつくる会」の発行元「自由社」の元スタッフ2人が賃金未払いで同社を提訴した訴訟の第1回口頭弁論が昨日、東京地裁で行われましたが、元自由社取締役教科書編集室長・松本謙一氏の陳述書
(これと同じもの)
http://groupe1984.iza.ne.jp/blog/entry/1655698/
http://groupe1984.iza.ne.jp/blog/entry/1655699/
 が、このブログのメールにも転送されてきました。

 興味深いのは下記の記述です。

 同年(引用者注:2009年)4月12日の日曜日、藤岡氏は「加瀬社長の命令である」として「自由社の経営、業務に関する全権を自分が代行する」と宣言しました。
 私は即日、藤岡氏に対して、「そのような重大事項は株主総会の承認を経て行われるべきではないか?特に、経営の最終責任の所在がうやむやでは対外的に通用しない」と指摘し、翌日、監査役である三堀清弁護士にも「会社法に照らしても、役員でもない一株主に、株主総会の承認もなく社長が経営権を移譲してしまう、というのは疑義はないのか?」と糾しましたが、加瀬氏の「これはビジネスでなく運動だから、それでいいのです」の一言でことごとく押し通されました。

 役員でも従業員でもない藤岡信勝氏(自称拓殖大学教授、実は客員教授)が
 経営の全権を代行する株式会社「自由社」に
 教科書発行者の資格があるのでしょうか??????