存在しない「自由社」が教科書検定に合格している

自由社版教科書の検定書類の公開が25日から東京の教科書研究センターで始まりました。採択手続きのため全国の教育委員会などに配られる見本本の奥付には「発行者 株式会社自由社 代表者 加瀬英明」とあります。

2月27日の「つくる会自由社は教科書発行資格を失っているはず」でも紹介しましたが、昨年4月に文部科学省に検定申請したのは石原萠記氏を社長とする旧「自由社」(1973年設立)であり、加瀬英明氏を社長とする新「自由社」は昨年9月12日設立です=登記簿参照。

旧「自由社」が新「自由社」に移行したのではなく、旧「自由社」も解散せず二重に存在しています。別法人なのです。
9月に設立された発行者が、なぜ4月に検定申請できるのでしょう。検定申請時に存在しなかった発行者を検定に合格させたという事実について、文部科学省の説明を求めます。