「つくる会」と刑事事件

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新しい歴史教科書をつくる会」の古参会員である増木重夫容疑者の逮捕を機に「つくる会と刑事事件」についてまとめてみました(転送・転載フリーです)。
国立市議脅迫事件など》
2002年1月16日、警視庁公安部は東京都国立市の「つくる会」教科書不採択に端を発した教育委員の再任問題をめぐって自民党市議に危害を加えることをほのめかす文書を送るなどしたとして、暴力行為法違反容疑で右翼活動家F氏と保守系市民運動家K氏を逮捕しました。
2人は前年に横浜市で開かれた「7・7盧溝橋事件のつどい」を妨害したとして、既に神奈川県警に威力業務妨害容疑で逮捕されていました。
横浜の事件で逮捕された容疑者の中には、右派運動のさまざまな場面で顔を出す西村修平氏もいます。西村氏は横浜の事件で逮捕された後、岡山県華僑総会を脅した容疑で岡山県警にも逮捕されているのですが、そのときのことを次のように述懐しています。このころから「つくる会」は警察当局からマークされていたのです(文中の神保町は本郷の間違いです)。
http://www.ch-sakura.jp/oldbbs/thread.html?id=105048&page=3&genre=sougou
 神奈川県警に逮捕される前から、岡山県警は既に神保町の「作る会」事務所を張っていた。
小生と「作る会」に何らかの接点を作り、家宅捜査に乗り込む様子がありありとうかがえた。
 岡山県警は、独自に小生宅の家宅捜査とともに、勤務先も家宅捜査し、何かを探しまくって
いた。作る会本部事務所の家宅捜査に持って行きたかったのだろ。
西村真悟事件をめぐる証拠隠滅事件》
2005年12月16日、大阪地検特捜部は西村真悟衆議院議員の弁護士法違反事件に絡む証拠隠滅容疑で、「日本真悟の会」副幹事長で西村事務所顧問の鈴木尚之氏を逮捕しました(起訴猶予)。
鈴木氏は翌年6月、「つくる会」の事務局長に就任しました(現職)。
沖縄県民大会参加高校生への脅迫事件》
2007年、「日本教育再生機構教科書改善の会」を騙る脅迫状が自由法曹団などの団体・個人に複数回送り付けられました。
「自称被爆者、自称元従軍慰安婦など老人は昔話をやめよ。利用されるだけだ。黙って早く死ね」とか、「9・29検定撤回沖縄県民大会」でメッセージを読んだ高校生2人の実名を挙げて脅迫したり、集団自決は軍の命令だったと文科省に自主訂正を行った教科書執筆者に対し「身の安全を保障しない」と脅しています。警視庁が犯行事実を把握しているとされますが、容疑者は検挙されていません。
《小学校長脅迫事件》
2009年4月4日、兵庫県警は「入学式の日に街宣車で来る」などと小学校の校長を脅したとして、暴力行為法違反容疑で増木重夫遠藤健太郎の両容疑者を逮捕しました。
増木容疑者は「つくる会」と「自由主義史観」研究会の古参会員で、藤岡信勝加瀬英明氏らが名を連ねる「教育再生 地方議員百人と市民の会」の事務局長。遠藤容疑者も「歴史認識自由主義史観」と表明しています。


(以上転載)